治療家として多くのお客様と日々向き合っていると、痛みが早く回復する人と、回復が長引いてしまう人がいることに気づかされます。
回復の差って、一体何だと思いますか?
ここでは一旦、年齢的な差ということは置いておきましょう。
結論からお伝えすると、「回復する前提」で施術を受けているか?ということが重要でです。
今回は、どんな前提だと早い回復が見込めるのかについてお伝えしますね。
回復が長引く人の特徴とは
回復に時間がかかってしまう人には特徴があります。
端的にいうと、ネガティブに捉えてしまう人です。
今回は痛みの回復についてですから、施術で右腰の痛みを施術している時の会話で例えましょう。
例として右腰の痛みがあり、右腰の痛みを取る施術をして、ある程度痛みが和らいだと仮定しましょう。
私から「右腰は先程より軽くなりましたか?」とお聞きした時、通常ですと、右腰の症状の変化を聞いているので、右腰の痛みが和らいできたか?についてお返事くださる筈です。
しかし、返ってきた答えは・・・
「う〜ん、お尻のあたりが痛いです。」
あれ?と思いましたか?右腰の話をしているのに、別な「痛み」について訴えてきています。
「なるほど。お尻のあたりが痛いのですね。先程おっしゃっていた右腰は軽くなりましたか?」と私が聞くと、このように答えます。
「あ〜さっきの右腰はいいんですけど、お尻のあたりが痛いです。」とのお答え。
私から「ではお尻の痛みを和らげますよ。」と施術したあとの反応は・・・
「う〜ん・・・背中が辛いですね。」とのお答え。
どうでしょうか?何かお気づきになりましたか?
このケースでは、お客様が常に「痛み」にフォーカスしているのです。
ですので、施術で痛みを軽くするようにしても、軽くなった部分に意識が行かず、またどこか別の「痛い場所」を探してしまうのです。
痛み探しをする方って、かなり多いです。
頭の中を支配しているのが常に「痛み」ですので、なかなか「痛み」の呪縛から解放されずに、回復が長引いてしまうのです。
誰でも出来る早く回復する「前提」とは
痛みが長引く思考から脱するのは簡単です。
「回復」や「楽になる」を前提にもってきます。
そうすると施術した場所が、施術前に比べて「楽になったか?」を意識するようになります。
「楽になりたい!」という意識を強めておくことで、前向きな思考になっているので、小さな体の回復の変化にも気付けるようになります。
自分の体の変化に気づけるようになったらしめたものです。
上昇気流のように、一気に回復へと向かいます。
「痛いところ探し」ではなく「楽になったところ探し」をするようになっていますから、ご自身の体がどんどん健康になっていくイメージも掴みやすくなっていくのです。
まとめ
回復を早めるためには、回復するための思考が大事です。
考え方がずれるだけで、回復を長引かせてしまいますので、楽になったところ探しに勤しんでみてくださいね!
この考え方の他に、痛みや不調の回復の差に影響する考え方がもう一つありますので、気になる方はこちらにブログもご覧になってみてくださいね。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
佐々木 憲司
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