不調の改善には「他力本願」より「自力作善」で

「先生、治してください!」

治療現場でよく耳にする言葉なのですが、お客様の意図や考え方によっては、不調の回復に大きな開きが出てしまうことはご存知でしょうか。

「あなたは専門家なんだから、私の不調を治してよね。」との想いが強かったら、実は回復は遅くなります。

なぜなら、完全に他力本願だからです。

え?専門家に治してもらうのが普通じゃない?と思われたら、ちょっとこの先のお話にお付き合いください。

今日は、不調を改善するためにどう取り組めばよいかのお話をお伝えします。

不調改善の大前提

不調を改善するための大前提として、知ってほしいことがあります。

最終的に治そうとするのは「自分自身」であるということです。

どんなに治療家が頑張って施術しても、本人に回復したい気持ちがなければいつまで経っても回復が遠のいてしまいます。

回復したい気持ちがない人なんているの?って思われるかも知れませんが、前述したとおり、回復はしたいけど治療家任せの気持ちが強いと回復が遅れてしまうのです。

例えば、ダイエットしたいな〜。と思っているだけで食事や生活習慣も変えず、エステティシャンに頼っていたら、早く痩せると思いますか?

きっと時間かかるどころか、どんどん太っていくのは目に見えていますよね。

治療の場合も同じですね。本人の気持ちが大きく影響してきます。

治療家の立場とは

治療家は最短で不調を回復に導く専門家です。

私の治療家の師匠からも常々言われていることがあります。

「自分が治してやろうなんて思うことは、おこがましい。」と。

回復するための手段として治療家は施術を用いていますが、最終的に回復するのはお客様(患者様)ご自身であるという裏返しの言葉でもあります。

わたしたち治療家は、回復に導くお手伝いをする立場なのです。

不調改善のための「自力作善」とは

自力作善(じりきさくぜん)という言葉、あまり聞き慣れないかも知れませんね。

一人の力で善を成し遂げれると思うこと。という意味で、他力本願の対義語として使われています。

不調を改善するための心構えとして、どのように捉えるべきかというと、こうなります。

私は不調を回復したいので(治療家に)お手伝いして欲しいです。

あくまで自分の回復力を信じて治すんだ。という前提の元に、早期回復のために治療家にサポートしてもらおう。という考えです。

まとめ

完全に他力本願より、自力作善としての手段として治療家にサポートしてもらう。という考えを持たれたほうが、治療家任せで不調改善に臨むより、はるかに早い結果が期待できます。

思考は体の使い方や体調にも大きく影響しますので、知っておいて損はありません。

自力作善と一緒に、更に早い回復を望むなら知ってほしい考えがあります。以前のブログでご紹介していますので、よかったらご覧になってみてくださいね。

最後までご覧くださいましてありがとうございました。

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佐々木 憲司

ファミリア整体院の院長。柔道整復師。治療家30年目。マジカル骨盤矯正考案者。身体の変化を実感できる整体と解りやすい説明は定評あり。よさこいチームトレーナ10年経験・TV・メディアにも出演。セラピスト向けの技術講師としても活躍中。